◆人工膝関節手術 低侵襲 Oxford UKA手術
膝の痛みは我慢していても、命にかかわる病気ではありませんが、いくら手術が安全になったといっても常に何らかの危険をともないます。
まずは、足底板などの装具や薬剤などを用いて、できる限り保存治療を行い、それでも痛みがとれない患者様にのみ手術が行われます。
歩くということは人間の基本的な動作ですから、一生痛みを我慢して生きるというのでは、生きる喜びが半減してしまいます。
幸い、最近の医学の進歩によって危険性が少なく、長期に膝の痛みをとる手術ができるようになってきました。
最近多く行われるようになった手術は、悪くなっている内側のみの関節を人工物に入れ替える手術法です。
傷は約7cm程度、入院1週間、手術時間は1〜1.5時間程度で出血はほとんどありません。
膝の悪いお年寄りが増えているため、この手術をうける患者様も増えています。
すり減って悪くなった骨の表面を削って、薄い金属をかぶせるので人工関節の部類にはいりますが、従来の全人工膝関節(TKA)にくらべると、骨の削る量が圧倒的に少なく、傷も小さいので、合併症が少ないと同時に、術後が非常に楽です。
| ・全人工膝関節置換術
TKA手術 |
・片側のみの人工膝関節置換術
UKA手術 |
◆人工関節置換術 Oxford UKA手術の特徴
※ 腰からの局所麻酔で行い、軽い全身麻酔を併用することもあります。
※ 手術した翌日に歩くことができます。
※ 手術して1週間程度で杖一本で退院になります。(欧米では1〜4日です)
※ 退院後、特別なリハビリは必要ありません。
※ 20年以上の実績のある手術です。
●手術対象となる方
○ 変形性膝関節症または骨壊死症で主に内側のみに問題がある。
○ 内側の軟骨がすり減ってなくなり、骨と骨がこすれあっている。
○ 関節注射をしても痛みがとれない。
●手術対象とならない方
× 関節に大きな変形がある。
× 靭帯に問題がある。
× リウマチ
× 膝が120度以上曲がらない。(通常の全人工膝関節症になります。) など
●手術施設
現在は都立広尾病院に事前入院していただきます。手術当日は天本医師が執刀します。
◆Oxford UKA膝関節手術 成績
●関東労災病院 および 奥沢病院、都立広尾病院 すべて 執刀医 天本藤緒
2004年 10月 〜 2007年11月 80例
平均手術時間 1時間22分 術中出血 平均 20ml 術中・術後出血合計 平均 165ml
●合併症
- 深部感染 0 術後輸血を必要とした症例 0 自己血貯血を必要とした症例 0
- 表層感染・創治癒不良 0
- インプラント(上下の金属の部分)のゆるみ 0
- インサート(上下の金属の間にある、人工半月板。高密度ポリエチレン製)の脱臼 0
- インサートのすりへり 0
- 手術のやりなおし・再置換手術 0
- 手術前より痛みが悪化したひと 0
- 本人が期待したほど痛みがとれなかったひと 2
- 手術後ひざがまがらなくなったひと(120度) 0
- 下腿静脈血栓 1 肺塞栓症 0
